腐食と表面処理

鋼板の防食について述べた次の文のうち、正しいものはどれか。

  1. A亜鉛めっき鋼板(トタン)は、傷で鋼が露出しても、まわりの亜鉛が先に溶けて鋼を守る
  2. Bスズめっき鋼板(ブリキ)も、大気中で傷から鋼が露出すると、スズが先に溶けて鋼を守る
  3. C塗装は、塗膜に電流を流して鋼をカソードにすることで腐食を防ぐ
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正解:A. 亜鉛めっき鋼板(トタン)は、傷で鋼が露出しても、まわりの亜鉛が先に溶けて鋼を守る

亜鉛は鋼より卑なので、めっき層に傷がついて鋼が露出しても、亜鉛がアノードとなって溶け、鋼をカソードとして守ります(犠牲防食)。一方、大気中や水中ではスズは鋼より貴なので、傷で鋼が露出すると鋼のほうがアノードになり、広いスズ面がカソードとなって、露出した小さな部分の腐食がかえって速まります。なお、酸素の少ない缶詰の中では、スズが食品の有機酸と錯体をつくって鋼より卑になり、鋼を守るため、缶の内面に使われてきました。塗装は、水や酸素、イオンが鋼の表面に届くのを妨げるバリアとして働くもので、電流を流す仕組みではありません。ただし亜鉛の粉末を多く含むジンクリッチペイントは、塗膜の亜鉛による犠牲防食の効果ももちます。

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