状態図とてこの規則

液相でも固相でも全組成で溶け合う、全率固溶型の状態図をつくる二元系の代表例はどれか。

  1. APb-Sn系
  2. BCu-Ni系
  3. CFe-C系
答えと解説を見る

正解:B. Cu-Ni系

CuとNiはどちらもFCC構造で、原子半径の差が約2%と小さく、電気陰性度や価数も近いため、ヒューム・ロザリーの規則を満たして全組成で置換型の固溶体をつくります。状態図は液相線と固相線の2本の曲線で囲まれたレンズ形の2相領域をもつ全率固溶型です。Pb-Sn系は固相での溶解度が限られ、183℃に共晶点をもつ共晶型の代表例です。Fe-C系は炭素が格子間に入る侵入型の固溶で溶解度が小さく、共晶・共析・包晶の各反応を含む複雑な状態図になります。

誤りを報告

この分野を解く 分野ページへ

関連する計算ツール

状態図とてこの規則のほかの問題

  1. Cu-Ni系で、35 wt%Niの合金をある温度に保ったところ、液相(31.5 wt%Ni)と固相α(42.5 wt%Ni)の2相が共存した。液相の質量分率はどれに最も近いか。
  2. Pb-Sn系の共晶温度を183℃、共晶組成を61.9 wt%Sn、その温度でのα相の組成を18.3 wt%Sn、β相の組成を97.8 wt%Snとする。30 wt%Snの合金を共晶温度のすぐ下まで平衡冷却したとき、組織に占める共晶組織の質量分率はどれに最も近いか。
  3. 包晶反応を表す式として正しいものはどれか。冷却するときの向きで表すとする。
  4. Fe-Fe₃C系状態図の共析点についての説明として正しいものはどれか。
  5. 0.40 wt%Cの亜共析鋼を727℃のすぐ下まで平衡冷却した。初析フェライトの質量分率はどれに最も近いか。共析組成を0.76 wt%C、727℃でのフェライトの炭素濃度を0.022 wt%C、セメンタイトを6.70 wt%Cとする。