材料の加工と接合

直径100 mmのアルミニウム合金のビレットを熱間押出しして、直径25 mmの丸棒にする。押出比 R = A₀/A(断面積の比)を使い、摩擦や余分な変形を無視した理想的な押出し圧力を p = Y ln R、変形抵抗を Y = 50 MPa とすると、p はどれに最も近いか。

  1. A約69 MPa
  2. B約139 MPa
  3. C約800 MPa
答えと解説を見る

正解:B. 約139 MPa

断面積は直径の2乗に比例するので、押出比は R = (100/25)² = 16 です。p = Y ln R = 50 × ln 16 ≈ 50 × 2.77 ≈ 139 MPa になります。約69 MPa は直径の比4の対数をとった値、約800 MPa は対数をとらずに Y × R とした値です。実際の押出し圧力は、コンテナの壁やダイとの摩擦、材料の内部で起こる余分なせん断変形のぶん、この理想値よりかなり大きくなります。ビレットがコンテナの中を滑って動く直接押出しよりも、ダイ側を動かしてビレットとコンテナの間に滑りが生じない間接押出しのほうが、必要な圧力は小さくなります。

誤りを報告

この分野を解く 分野ページへ

材料の加工と接合のほかの問題

  1. 厚さの変化と底の角の丸みを無視して、直径50 mm、高さ40 mmの底つきの円筒容器を、円板から1回の深絞りでつくる。表面積が変わらないとして、素板(円板)の直径はどれに最も近いか。
  2. 板を曲げ加工して型から外したとき、弾性回復で曲げ角度が戻るスプリングバックが大きくなりやすいのはどれか。板厚と曲げ半径は同じとする。
  3. 鋼の溶接性の目安となる炭素当量を Ceq = C + Mn/6 + (Cr + Mo + V)/5 + (Ni + Cu)/15 (質量%)で求める。C 0.20%、Mn 1.20%、Cr 0.30%、Mo 0.10%、V 0%、Ni 0.30%、Cu 0.15%の鋼の Ceq はどれに最も近いか。
  4. アーク溶接を、電圧25 V、電流200 A、溶接速度300 mm/minで行う。アークの熱効率を0.80とすると、溶接線1 mmあたりの入熱 Q = ηVI/v はどれに最も近いか。
  5. 高張力鋼の溶接で、溶接後の数分〜数日のうちに熱影響部などに生じる低温割れ(水素割れ)を防ぐために予熱を行う。予熱の効果として正しいものはどれか。