複合材料
一方向にそろった連続繊維の複合材料について、複合則の等ひずみの式と等応力の式の使い分けとして正しいものはどれか。
- A繊維に平行に引っ張るときは等ひずみの式、垂直に引っ張るときは等応力の式で近似する
- B繊維に平行に引っ張るときは等応力の式、垂直に引っ張るときは等ひずみの式で近似する
- Cどちらの方向でも等ひずみの式が成り立ち、ヤング率は繊維の向きによらない
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正解:A. 繊維に平行に引っ張るときは等ひずみの式、垂直に引っ張るときは等応力の式で近似する
繊維に平行に引っ張ると、繊維と母材は並列につながったばねのように同じだけ伸びるので、等ひずみの式 E₁ = VfEf + VmEm が成り立ちます。繊維に垂直に引っ張ると、繊維と母材は直列のばねのように同じ応力を受けるので、等応力の式 1/E₂ = Vf/Ef + Vm/Em で近似します。同じ体積分率で比べると、等ひずみの式はヤング率の上限、等応力の式は下限を与えます(フォークトとロイスの限界)。平行に等応力、垂直に等ひずみの式を当てる選択肢は、平行と垂直を逆にした誤りです。一方向材のヤング率は繊維方向と垂直方向で大きく違い、方向によらないという説明も誤りです。実際の垂直方向のヤング率は、等応力の式より少し大きくなることが多く、ハルピン・ツァイの式などで補正します。