複合材料

繊維強化複合材料の等ひずみ・等応力の複合則、体積分率、CFRPとGFRP、臨界繊維長、積層板の異方性、界面の役割、金属基・セラミックス基複合材料を3択問題で学べます。

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複合材料の要点

複合材料は、性質の違う材料を組み合わせて、単独では得られない性質を引き出した材料です。繊維強化プラスチックでは、強くて剛い繊維が荷重の大部分を受け持ち、樹脂の母材が繊維に荷重を伝えます。繊維に平行な方向のヤング率は等ひずみの複合則、垂直な方向は等応力の複合則で見積もられ、一方向材は方向によって剛性が大きく違います。そのため、向きの違う層を重ねた積層板にして使います。

繊維と母材をつなぐ界面は、性能を大きく左右します。短繊維では、界面のせん断で応力が伝わる長さとして臨界繊維長があり、ガラス繊維ではカップリング剤で接着を強めます。一方、セラミックス基複合材料では界面をあえて弱くし、繊維の引き抜きで靭性を高めます。金属基複合材料は、剛性や耐摩耗性を高め、熱膨張を小さくする目的で使われます。

複合材料の問題一覧(12問)

  1. 繊維強化複合材料での母材(マトリックス)のおもな役割として正しいものはどれか。
  2. 炭素繊維とエポキシ樹脂からなる複合材料で、炭素繊維の質量分率が70%である。炭素繊維の密度を1.80 g/cm³、エポキシ樹脂の密度を1.20 g/cm³とし、ボイド(空隙)はないとすると、繊維の体積分率はどれに最も近いか。
  3. 一方向にそろった連続繊維の複合材料について、複合則の等ひずみの式と等応力の式の使い分けとして正しいものはどれか。
  4. ガラス繊維(ヤング率72 GPa)を体積分率40%で一方向に入れた樹脂(ヤング率3.0 GPa)の複合材料を、繊維に平行な方向に引っ張る。弾性範囲で、荷重のうち繊維が受け持つ割合はどれに最も近いか。
  5. ガラス繊維(ヤング率72 GPa)を体積分率50%で一方向に入れた樹脂(ヤング率3.0 GPa)の複合材料がある。繊維に垂直な方向のヤング率を、等応力の複合則で見積もるとどれに最も近いか。
  6. 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とガラス繊維強化プラスチック(GFRP)の比較として正しいものはどれか。
  7. 一方向CFRP(繊維方向のヤング率140 GPa、密度1.6 g/cm³)と鋼(ヤング率210 GPa、密度7.9 g/cm³)の、繊維方向の比弾性率(ヤング率/密度)の比 CFRP/鋼 はどれに最も近いか。
  8. 母材の中に埋め込まれた短繊維を繊維方向に引っ張ったとき、繊維の中の引張応力の分布として正しいものはどれか。界面は滑らずに一定のせん断応力で荷重を伝えるとする。
  9. 一方向材の層を [0/90]ₛ のように直交させて対称に積み重ねた積層板の、面内の剛性についての説明として正しいものはどれか。
  10. ガラス繊維を樹脂の補強に使うとき、繊維の表面をシランカップリング剤で処理する主な目的はどれか。
  11. SiC粒子でアルミニウム合金を強化した金属基複合材料(MMC)の性質として正しいものはどれか。
  12. SiC繊維で強化したセラミックス基複合材料(CMC)で、繊維と母材の界面に窒化ホウ素(BN)や熱分解炭素の薄い被覆を設ける主な目的はどれか。

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