高分子・複合材料
重合の種類、分子量と分子量分布、結晶化度、ガラス転移温度、粘弾性のモデル、熱可塑性と熱硬化性、複合則と臨界繊維長を3択問題で学べます。計算問題も解説つきで練習できます。
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高分子・複合材料の要点
高分子は、モノマーが付加重合や縮合重合でつながった長い分子鎖からなります。分子量には分布があり、数平均分子量Mnと重量平均分子量Mwの比が分布の広さを表します。結晶部と非晶部が混ざった結晶性高分子では、結晶化度が密度や剛性、透明性を左右し、非晶部の分子運動が凍結される温度がガラス転移温度Tgです。
高分子の変形は時間と温度に依存する粘弾性で、マクスウェルモデルやフォークトモデルで応力緩和やクリープを表します。繊維強化複合材料の剛性は、繊維方向では等ひずみ、垂直方向では等応力の複合則で見積もり、短繊維では臨界繊維長が補強効果を決めます。
高分子・複合材料の問題一覧(12問)
- 縮合重合(逐次重合)で合成される高分子はどれか。
- 熱硬化性樹脂の特徴として正しいものはどれか。
- 結晶性高分子(半結晶性高分子)のガラス転移温度Tgと融点Tmについての説明として正しいものはどれか。
- 分子量1.0×10⁴ g/molの分子と1.0×10⁵ g/molの分子を、同じ質量ずつ混ぜた高分子の試料がある。数平均分子量Mnと重量平均分子量Mwの組み合わせとして正しいものはどれか。
- ポリエチレンの完全結晶の密度を1.000 g/cm³、完全非晶の密度を0.850 g/cm³とする。密度0.925 g/cm³の試料の結晶化度(質量分率)はどれに最も近いか。
- 同じ種類の高分子で結晶化度が高くなると、一般にどうなるか。
- ポリ塩化ビニル(PVC)に可塑剤を加えると、ガラス転移温度Tgと材料の性質はどうなるか。
- 粘弾性の力学モデルについての説明として正しいものはどれか。
- マクスウェルモデルで表せる高分子に一定のひずみを与えたところ、初期の応力が5.0 MPaだった。緩和時間を50 sとすると、100 s後の応力はどれに最も近いか。
- 炭素繊維(ヤング率230 GPa)をエポキシ樹脂(ヤング率3.5 GPa)の中に体積分率60%で一方向にそろえて入れた複合材料がある。繊維方向のヤング率を複合則で見積もるとどれに最も近いか。
- 高分子の粘弾性における時間-温度換算則(時間-温度重ね合わせの原理)の考え方として正しいものはどれか。
- 直径7.0 µm、引張強さ3.5 GPaの炭素繊維と、繊維との界面のせん断強さが50 MPaの樹脂からなる複合材料がある。繊維の強さを十分に生かすのに必要な臨界繊維長 lc = σf·d/(2τc) はどれに最も近いか。