薄膜・表面・ナノ材料
CdSeなどの半導体ナノ結晶(量子ドット)の粒径を小さくすると、発光の色はどう変わるか。
- Aバンドギャップが小さくなり、発光が長波長側(赤の側)へずれる
- B粒径によらず、バルクの結晶と同じ色で発光する
- Cバンドギャップが大きくなり、短波長側(青の側)へずれる
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正解:C. バンドギャップが大きくなり、短波長側(青の側)へずれる
粒径が、電子と正孔の広がりの目安である励起子のボーア半径(CdSeで約5〜6 nm)と同じ程度以下になると、キャリアが狭い空間に閉じ込められて、エネルギー準位がとびとびになって間隔が広がります。これが量子サイズ効果で、粒径が小さいほど実効的なバンドギャップが大きくなり、発光は短波長側(青の側)へずれます。そのため同じ材料でも粒径を変えるだけで発光色を調整でき、ディスプレイの色変換などに使われます。小さくするとギャップが小さくなるという選択肢は逆の誤りです。バルクと同じ色になるのは、粒径がボーア半径より十分大きい場合です。