層状岩塩型構造とは
そうじょうがんえんがたこうぞう
酸素の最密充填の中で、Liの層と遷移金属の層が交互に並ぶ構造。LiCoO₂やLiNiO₂系の正極がとり、Li⁺は層の間を2次元的に動く。
「層状岩塩型構造」は、1分野の2問の練習問題に出てきます(電池・エネルギー材料など)。
この用語の分野: 電池・エネルギー材料
そうじょうがんえんがたこうぞう
酸素の最密充填の中で、Liの層と遷移金属の層が交互に並ぶ構造。LiCoO₂やLiNiO₂系の正極がとり、Li⁺は層の間を2次元的に動く。
「層状岩塩型構造」は、1分野の2問の練習問題に出てきます(電池・エネルギー材料など)。
この用語の分野: 電池・エネルギー材料
正解:B. LiCoO₂は層状岩塩型、LiMn₂O₄はスピネル型、LiFePO₄はオリビン型
LiCoO₂ は酸素の最密充填の中で Li 層と Co 層が交互に並ぶ層状岩塩型(α-NaFeO₂型)で、Li⁺ は層の間を2次元的に動きます。LiMn₂O₄ はスピネル型で、Mn と O の骨格の中に3次元につながった Li⁺ の通り道があり、作動電圧は約4 V です。LiFePO₄ はかんらん石と同じオリビン型で、PO₄ 四面体と FeO₆ 八面体の骨格の中を Li⁺ が1次元のトンネルに沿って動き、作動電圧は約3.4 V です。ほかの2つの選択肢は、この3つの構造の名前を入れ替えたものです。層状、スピネル、オリビンの3つは、正極材料を分類するときの基本の構造です。
正解:C. P–O の強い結合で酸素を放出しにくいが、電子伝導性が低いので微粒子化と炭素被覆をして使う
LiFePO₄ では酸素が P と強い共有結合で結ばれた PO₄ 四面体になっているため、過充電や高温でも酸素を放出しにくく、熱的な安全性に優れます。一方で、Li⁺ の拡散は1次元のトンネルに限られ、電子伝導性もきわめて低いので、粒子を100 nm 程度まで小さくし、表面を炭素で覆って使います。Li⁺ が層の間を2次元的に動き、Li を約半分以上抜くと構造が不安定になるのは、層状岩塩型の LiCoO₂ の特徴です。3次元の通り道をもち、Mn の溶け出しが課題になるのはスピネル型の LiMn₂O₄ です。
LiCoO₂ は酸素の最密充填の中で Li 層と Co 層が交互に並ぶ層状岩塩型(α-NaFeO₂型)で、Li⁺ は層の間を2次元的に動きます。
リチウムイオン電池の正極材料と結晶構造の組み合わせとして正しいものはどれか。Li⁺ が層の間を2次元的に動き、Li を約半分以上抜くと構造が不安定になるのは、層状岩塩型の LiCoO₂ の特徴です。
オリビン型の LiFePO₄ 正極の特徴として正しいものはどれか。