材料の熱的性質

室温付近の線膨張係数を大きい順に並べたものとして正しいものはどれか。

  1. Aタングステン > アルミニウム > ポリエチレン
  2. Bアルミニウム > ポリエチレン > タングステン
  3. Cポリエチレン > アルミニウム > タングステン
答えと解説を見る

正解:C. ポリエチレン > アルミニウム > タングステン

室温付近の線膨張係数は、ポリエチレンが約100〜200×10⁻⁶ K⁻¹、アルミニウムが約23×10⁻⁶ K⁻¹、タングステンが約4.5×10⁻⁶ K⁻¹ です。原子間の結合が強くポテンシャルの谷が深い材料ほど、同じ温度での振動による原子間距離の伸びが小さく、融点が高く、線膨張係数が小さくなる傾向があります。融点が3400℃を超えるタングステンが最も小さく、分子鎖の間が弱いファンデルワールス力で結ばれた高分子が最も大きくなります。このため、金属と高分子やセラミックスを組み合わせた部品では、温度が変わると膨張の差による熱応力や反りが生じます。

誤りを報告

この分野を解く 分野ページへ

材料の熱的性質のほかの問題

  1. Fe-36%Ni合金(インバー)の線膨張係数が、室温付近で約1×10⁻⁶ K⁻¹ と非常に小さい理由として正しいものはどれか。
  2. グリュナイゼンの関係によれば、固体の体膨張係数はおよそ定積比熱に比例する。絶対零度に近い低温での絶縁体の線膨張係数についての説明として正しいものはどれか。
  3. 赤熱した石英ガラス(溶融シリカ)を水に入れても割れにくいが、ソーダ石灰ガラスは割れやすい。石英ガラスの熱衝撃抵抗が高い主な理由はどれか。
  4. デュロン・プティの法則では、室温付近の多くの固体元素のモル比熱が約3R(R は気体定数8.31 J/(mol·K))になる。アルミニウム(モル質量26.98 g/mol)の質量あたりの比熱を、この法則で見積もるとどれに最も近いか。
  5. デバイ温度より十分低い温度で、絶縁体の結晶の比熱(格子比熱)は温度とともにどう変わるか。